TUNING 43


とうとう当社オリジナルのベスパ用チャンバーが完成した。

製作を担当してくれたのは、スクーター・レースで有名な「ウインドジャマーズ・ファクトリー」。

最初、ベスパのチャンバー作ってくれますか?と尋ねたところ、「ベスパはネ〜」と浮かない返事が返ってきた。

何故浮かないかと言うと、ベスパに対しての資料・スペック・ドライブしたことがないため、チャンバーの作りようがないとの事。

しかしこちらもしつこい、あるだけのチャンバー・エンジン・車両・チューニング資料を持って行って、さらに説得。

やっと重い腰を上げてもらった。

海外のチャンバーをいろいろテストし、レースし、データーを取った。どれも低速トルクが出るだけで、中高速の伸びが無い。排圧を引っ張ってないし、膨張室も小さい。何か良いチャンバーがないか探したけど、どれもイマイチ。だから作ることにした。

図面製作・容量計算・パワーバランスに1週間丸々かかった。そして試作、ベスパは取り回しの制限が多い為超苦労の連続、試作が完成するまで2週間かかった。なんだかんだで1ヶ月・・・・

試作完成の電話があり、早速取りに行ってテスト・・今までのPOLINI/LEOVINCIなどと比べパワーの出る回転数が変わった。今までだと吹けきってしまう回転数が、ちょうどパワーが出て来て伸び始める中間地点のような感じ、さらに上まで伸びて行く。特に、3/4速の回転落ちする部分が緩和され、4速に入れてアクセルを開けるとちゃんと付いて来る。

音もLEOVINCIより全然静かで、POLINIより静かになっている。さすがMADE IN JAPAN!!!!

チャンバーは左出し。取り付けすると、排気口が少し下に傾いたようになる。ベスパに乗ったときサスが沈む、沈んだ位置を基準として製作にかかった。

溶接部分はほとんど溶接棒を使用していない。パイプの合わせ目が0.3mm以内にすり合わせして、アルゴン溶接する。

溶接後は叩いて膨らみを取り、磨きをかける。すべて手仕事

ウインドジャマーの最大の特徴・膨らまして作っている部分に、しわ・変形が一切ない。

チャンバーは1本のパイプで出来ているようにしないと駄目だそうだ。

溶接部分に段差・角などあってはいけない。職人気質な人達だ

ベスパのマフラーパッキンは1枚の板状になっている。

この形だと、どんなに取付しても排気漏れをおこす。

それが無いように丸型のパッキンに変更した。

2mm厚なので、計算してマフラーがサスに当らないようにした

重要な点として、つなぎ目の問題。今までのマフラーの多くはタイヤの上でつないでいる為、排気漏れの油がタイヤに付いてしまう。

つなぎ目をタイヤに当らないように設計した。

これでタイヤが保護され、グリップ低下が防げる。

装着するとこんな感じ・超かっこいい

どうですか?まじめに作っているでしょ・・ベスパ業界では初めて。

今乗っているベスパのボアアップキット・ギヤー・キャブレターの性能を本当に発揮していなら、このチャンバーを選ぶべし。

発売だが、手作りなので本数に限りがある。