チェンジ・ワイヤーの交換


ギヤー・チェンジは、2本のワイヤーを使って行なっている。どちらか一方が切れてたら、ギヤー・チェンジが出来なくなる。
僕は、2本同時に交換する事をお勧めする。
1本交換しても、もう1本が疲労しているので、そちらのワイヤーが切れる事が多いからだ。バランス良くメンテしないと、意味がない。

今回は、ハンドル側が切れた設定で説明する。古いワイヤーは、エンジン側から外す様になる。

用意する武器 基A8MM・基B・基C・基+/−

赤丸印の所に+ボルトがある。
それを、基E+で外す。左右計4個ある。
赤丸印にメーターケーブルを固定するためのボルトがある。
基A8MMを使用して緩める。
緩んだら、アウターを持って引っこ抜く。
メーターの付いているプラスチックのカバーを上に持ち上げる。
その時メーターケーブルが突っ張っているので、タイヤ側から上に押し上げてやると簡単にカバーが持ち上がる。
キックの付根後部分に金属のカバーが被った部分がある。
基E+/−いずれかを使用して、ボルトを外す。中にはこの様なワイヤーを止めている所が見える。この部分で、ギヤーチェンジをしている。
切れたワイヤーを引き抜く。
切れた部分がボサボサになっていたら、基Cを使用してボサボサ部分を切る。
ハンドル側からアウターが見える。
先にアウター内に注油してしまおう。
中がきれいに洗い流され、ワイヤーが通り易くなる

お勧めケミカル・WAKO’S

左・洗浄剤、すぐに乾いて、超使い易い。

中・メンテルーブ・潤滑剤・超お勧め

右・スブレーグリス・ベトベト感がいつまでも続く。ヘビーデューティー系

アウター内にワイヤーを通していく。
ワイヤーの先は基Cを使用して約2CM切る。
ハンダしてある部分を短くして、曲がっている所をスムーズに通るようにするためだ。

ワイヤーは、メンテルーブを付けながら通す。

通し終わったら、ワイヤーのタイコ部分を白いプラスチックのコントローラーに付ける。

ギヤーをニュートラルに合わせて、ハンドル側もニュートラルに合わせる。

ワイヤーを赤矢印方向に引っ張る。
この時基Bなどでワイヤーをつまんで引っ張るとやり易い。

ワイヤーを引っ張って、位置があったら軽くワイヤー止めを締めて仮押えしておく。
クラッチレバーを握り、キックを踏みながら、1〜4速までシフトしてみる。
位置がずれたり、フニャフニャだったら、再度ワイヤーを引っ張り調整をする。
何度かテストしてみて、位置が合って、ワイヤーに遊びがなくなったら、ワイヤー止めを増し締めして固定する。

最後にあまったワイヤーを基Cを使用して切り、カバーを被せる。

注意としては、マフラーの付根部分で、アウターを焼いて溶かしてしまっているベスパが多いので、赤丸の部分をよく見て、マフラーにアウターが干渉していないか要チェック!!

ハンドル部分の組み立ては、外した順に組み立てればOK。

タイヤを回して、メーターが動くかチェックしよう。

ネッ思ったより簡単でしょ!!!