VESPA こりゃすごいUSレーサー・その2


サンディエゴに到着して、お店の工場に行った。ひと目で明日レースに出るぞと分かるベスパ達がゴロゴロしていた。

大半は、P200の改造車である。一番奥に作りかけの水冷エンジンがあった。そう、明日僕の乗るベスパだ。

だけど、作り掛けだ。お昼過ぎから、ケリーとファビオと僕の3人で制作開始。途中、マニーホールドの角度が合わず、その場で新しいのを制作し始めた。なんと、旋盤・フライス・ボーリング・溶接機2台・ソーイング・マシーンなどなどがビッシリ揃っていた。まるで、OO製作所の様だ。15分位で新しいのが出来てしまった。それも、マイクロ・メーターを使って、100分の1まで精度をだしてだ。これじゃ〜彼らにかなわない。脱帽!!

よく、電話やFAXで、チューニング・パーツの面白いのあるか?とたづねると、必ず無いと答える。理由が分かった、彼らは市販の部品を使わず、そのエンジンにあった物を作っているのだ。更に、その作ったものが良いかシャーシ・ダイナモに掛けてテストしている。クレイジー!!!!!すごく勉強になったし、僕んちもこのレベルに近づけないとヤバイ。

レース開催まであと6時間、まだエンジンに掛かりっきり、開催まであと3時間、そう朝の4時に完成した。3人共徹夜だった。その足でサーキット入りした。サンディエゴから4時間走った。すごく広いコースでビビッた。気温はははかってないが、Tシャツでも暑くて脱いでしまうくらい。

V8・5000CCのチューニングしたムスタングがコースを走っている。ここは、ウィロー・インターナショナル・スピードウェイ。

4輪のコースもあり、ここではレースが開催されていた。ムスタング・コルベット・コブラ・ランボルギーニなどなど、みんなバリバリにチューニングしていた。すべての車両はFRPボディーで、しかも直管!!アメリカに来た〜って感じがした。

徹夜して作り上げた、PK125改。

スペック・・水冷135CC・自然循環方式・キャブはデロルト22MM(標高が高い所なので、小さなキャブを選択した。)・フライホイールはインローター・マフラーは、ケリーの自家製・ブレーキはそのまま使用・ハンドルはなんと150スタンダード用、何故ならPKのを使うとハンドルが高くなってしまうからとの事・タイヤは当然TT90GP、日本から送った物だ。

ベンチ・テストで、28馬力を計測した。

細かいスペックは、まだ開発中のエンジンなので内緒!!!

一見ノーマルに見えるが、とんでもない!!

水冷・インローターのPK135、2速まで、フロント浮きっぱなし。

サーキットにはGALが付き物!!

持ち主は、ベスパと同じデザインのファイヤー・パターンを刺青している超COOLなやつ。

バッテリー点火・ハンドメイド・マフラーのニクイやつ。加速がメチャCOOL。

SUPER−SHOPのP200は彼におまかせ。やたらブレーキが遅くて、コーナーの突っ込みはハンパじゃない。

予選が始まり、初めてベスパに乗った。NSRのチャンバー付みたいな排気音だ。1速に入れてアクセル開けると前輪がフ〜ッと浮き始め、2速でさらに浮いてくる。すごいトルクだ。全開にするのがコワイくらいだ。1コーナー抜けて2コーナー目でひざをガリガリすって、立ち上がりのアクセル全開、スゲー加速でビビる。後輪が流れっぱなし、TT90GPでもだめか?!

6周した所で、シリンダーから異音、ヘッドから水漏れし始めた。オーバーヒート、もっと速く走らないと冷えないようだ。標高が高く、今回ウォーターポンブを付ける時間がなかったので、しかたない。壊す前に降りる事にした。その代わり、モペットのSIをもってきたので飛び入り参加した。SIと言っても90キロ出る。バカにできない。クラスは、ヤマハYSR80改のクラス。勝てる訳ないと思っていたら、8台中6位でゴールした。面白い様にエンジンが回る。国内同様、1度コケたが健闘に値する。

見よ、モペットもりっぱに戦っているぞ。

でも、みんなからCOOLなやつ!?と笑われた。

SIのエンジンは、MALOSSIのフル・コンプリート。85CC・リードバルブ付だ。

ASRAをまとめているVINCE。

今回の旅は、驚きと納得の7日間だった。日本から持って行ったいろんな部品と、アメリカのチューニング技術が1台のベスパを作った事は、良い思い出になるだろう。そして、そこで得た技術とデーターは、今後チューニングしてゆく上で役立つだろう。

12月初めから、ワン・オフのチューニングパーツが入ってくる。又、データーを元に国内で使い易い様に考えたチューニングパーツを制作、リリースしていく予定だ。好ご期待あれ。

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